彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
なんか…調子狂うなぁ…


光の真相も結局わからない。


俺は小さく息をはいて
小春ちゃんの部屋を見渡す。


あ…

何枚かのキャンバスが置いてある。


『あれ、美術部の絵?』


『っほぇ?』

小春ちゃんは我にかえる。

『あっ!そぉやで!見る?』

小春ちゃんはニコニコしながら
キャンバスを持ってきた。


淡くて深い、色使い

引き込まれるような絵だった。



…油絵ってやつかな?


詳しく知らないけど
モネみたいな感じだと思った。


風景も人物画も
線じゃなく色で描かれていてる。


『…スゴいじゃん』



俺が顔をあげると

小春ちゃんは首をかしげて
にへへ…と笑った。



小春ちゃんの目には
世界はこんな風に見えてるんだろうか




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