彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
小春ちゃんスゴいじゃん


新たな一面を見た感じ。

小春ちゃんを少し見直しながら

俺はキャンバスを
元の位置に置きに行った。


『うあッ!』

小春ちゃんが慌てた声をだす。


『え?』


声に反応して
俺が視線をずらすと


漫画本が隙間に
ごっそりと隠されていた。


な…なんだぁ!?


まるで思春期の男子が
H本を隠すみたいな乱雑な隠し方…


思わずギョッとする



『みみっ!!!見たらあかーん!!!』


小春ちゃんが
必死の形相で突進してくる。


『えっ!?ちょっ!!!?』

ドスンっ


俺の視界は
小春ちゃんに塞がれ、


きゃふんっ!


という
小春ちゃんの雄叫びと共に
視界ゼロのまま体が倒された。









こ…後頭部が痛ぇ…

体が…重い…



恐る恐る
薄く目をあけると


小春ちゃんが俺に馬乗りのまま
倒れ込んできていた。





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