彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
お昼休憩をとることになり、
俺はトイレへ行った。
戻る途中―…
『あの…』
廊下でマキ君が、
俺を呼び止めた。
なんだ…?
俺をじっと見る
マキ君。
言いにくい事がある雰囲気だ。
『ちょっと歩く?』
ちょうどコンビニへ
行くつもりだったし。
マキ君は静かに頷いた。
高校の前は
長い長い下り坂。
薬局と精肉店を過ぎると
阪急電車の駅が見える。
その近くに
コンビニがあった。
しばらく無言だったマキ君が
ようやく口を開いた。
『直樹さんは…』
『うん?』
俺はマキ君を見た。
マキ君は
前を向いたまま続ける。
『小春を好き…なんですか?』
マキ君の問いに
俺は少し目を大きくした。
沈黙から
マキ君の緊張が
伝わってくる。
俺は…即答できなかった。
俺は…
好きだと思ったことはない。
だけど…
好きじゃないとは
言いきれなかった。
自分で自分に驚く。
…いつから?
『…マキ君は好きなんだ?』
ってか好きだろうな。
聞かなくてもわかる。
でも間がもたなくて
俺は聞き返した。
そんな俺にマキ君は
予想以上の返事をした。
『小春と付き合ってました。』
俺はトイレへ行った。
戻る途中―…
『あの…』
廊下でマキ君が、
俺を呼び止めた。
なんだ…?
俺をじっと見る
マキ君。
言いにくい事がある雰囲気だ。
『ちょっと歩く?』
ちょうどコンビニへ
行くつもりだったし。
マキ君は静かに頷いた。
高校の前は
長い長い下り坂。
薬局と精肉店を過ぎると
阪急電車の駅が見える。
その近くに
コンビニがあった。
しばらく無言だったマキ君が
ようやく口を開いた。
『直樹さんは…』
『うん?』
俺はマキ君を見た。
マキ君は
前を向いたまま続ける。
『小春を好き…なんですか?』
マキ君の問いに
俺は少し目を大きくした。
沈黙から
マキ君の緊張が
伝わってくる。
俺は…即答できなかった。
俺は…
好きだと思ったことはない。
だけど…
好きじゃないとは
言いきれなかった。
自分で自分に驚く。
…いつから?
『…マキ君は好きなんだ?』
ってか好きだろうな。
聞かなくてもわかる。
でも間がもたなくて
俺は聞き返した。
そんな俺にマキ君は
予想以上の返事をした。
『小春と付き合ってました。』