彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
まぁ…
大学は割と暇だし

家庭教師はバイト代も
もらえるみたいだから

いいけど…。


おばさんは運転しながら
笑顔で言った。

『直くんかっこよくなったねぇ。うちの小春が喜ぶわぁ』


ん?

『…小春?』

聞いてないぞ?

『お子さんって受験生の男の子ですよね?』


『受験生は男の子やけど
高校生のお姉ちゃんもおるんよ。』

わはは、とおばさんは明るく笑う。


『へぇ~そうなんですか。』


おいおーい…

うちの親もおばさんも
何を考えてんだ?


高校生の娘がいるのに
俺が居候して良いのか…?


そうこう考えてる内に
車が着いた。



< 4 / 90 >

この作品をシェア

pagetop