彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
『うちを甘くみんといて…』


俺の願いは叶わず

小春ちゃんは
攻め続ける。


『直樹くん…絶対嘘ついてる』


俺はため息をついて
片膝を抱えて座った。


『嘘なんかついてないよ』


俺は小春ちゃんを
少しにらんだ。


『なんでそんなに
しつこいんだよ。』


女の子の勘、とか
なんとなく、とか

そんなのゴメンだ。



小春ちゃんが俺に
何を言わせたいのか


わからないけど


俺は小春ちゃんが
次に言うことを想像して


うまく切り返す言葉を
考えいた。





そんな独りよがりな俺に


小春ちゃんは
予想外の台詞を言った。




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