彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
荷物を軽く整理してから
俺は横になった。
朝早くからの移動に
慣れない土地で少し疲れた。
――――…
“ただいま―…”
遠くで聞こえた声に
ぼんやり目をあけた。
あ…
俺寝てた?
腕時計をみると18時前だった。
やべ…
ちょっと寝すぎた。
俺は部屋を出た。
用は特になかったけど
1階に降りた。
リビングの扉をあけると
机のコロッケをつまみ食いしている女の子と目があった。
『あ―…小春ちゃん?』
小春ちゃんは
目を真ん丸にしてこちらを
見つめた。
コロッケを頬張っている顔は
ハムスターに似ていた。
『はひッッ!?』
小春ちゃんはむせるように声を出した。
………はひ?
『これ!また小春はつまみ食いして!』
キッチンからおばさんが出てきた。
『あ、直くん降りてきたん?』
おばさんは俺に笑顔を向けた。
『この子が小春ね。小春挨拶しなさい』
おばさんの横で
小春ちゃんはまだ少しむせていた。
『小春ちゃん、初めまして。
石田直樹です。ひと夏だけどよろしく。』
俺は微笑んだ。
小春ちゃんは
少し照れたようにはにかんだ。
『中野小春です。高2です…』
小春ちゃんは赤い頬で
にこっとした。
あ…
不二家のペコちゃんに似てるな…
これが
俺と小春の出会いだった。
俺は横になった。
朝早くからの移動に
慣れない土地で少し疲れた。
――――…
“ただいま―…”
遠くで聞こえた声に
ぼんやり目をあけた。
あ…
俺寝てた?
腕時計をみると18時前だった。
やべ…
ちょっと寝すぎた。
俺は部屋を出た。
用は特になかったけど
1階に降りた。
リビングの扉をあけると
机のコロッケをつまみ食いしている女の子と目があった。
『あ―…小春ちゃん?』
小春ちゃんは
目を真ん丸にしてこちらを
見つめた。
コロッケを頬張っている顔は
ハムスターに似ていた。
『はひッッ!?』
小春ちゃんはむせるように声を出した。
………はひ?
『これ!また小春はつまみ食いして!』
キッチンからおばさんが出てきた。
『あ、直くん降りてきたん?』
おばさんは俺に笑顔を向けた。
『この子が小春ね。小春挨拶しなさい』
おばさんの横で
小春ちゃんはまだ少しむせていた。
『小春ちゃん、初めまして。
石田直樹です。ひと夏だけどよろしく。』
俺は微笑んだ。
小春ちゃんは
少し照れたようにはにかんだ。
『中野小春です。高2です…』
小春ちゃんは赤い頬で
にこっとした。
あ…
不二家のペコちゃんに似てるな…
これが
俺と小春の出会いだった。