彼に恋した夏(方言企画大阪弁編)
『!ひゃあぁっ』

『おいっ!』


人にまみれて
はぐれていきそうな小春ちゃん。

自然につないだ手に力が入る。


割りと空いた場所を見つけて
俺と小春ちゃんは腰をおろした。


撮ったデジカメを
笑顔で見返す小春ちゃん。


『この直樹くんカッコゅい~』

『はは、どれ?』


俺がデジカメを覗きこむと
小春ちゃんとこめかみが触れた。


あ…


思ったのと同時に
小春ちゃんがパッと体を下げた。


小春ちゃんを見ると
真っ赤になってる。


『…ごめん』


思わず謝る俺。

ちょっと気まずい
雰囲気が流れた。


なんか…ドキドキする。


こういう感じは久しぶりだった。
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