あの時恋をして
転校

嫉妬

〔sideそら〕 今井そら・中学2年生、今美人な先生とお話中…すごく緊張するけど、いい友達が出来るといいなぁ。。それにしても綺麗な学校だな…「ここがあなたの教室ね。担任は、あたし、篠原華音よ。」か…かのん、ですか!?なんか若い名前だなー、って若いか。美人だし…「ほら、あたしに見とれてないで速くして!」「は…い。」なんか変わった先生だな。すると先に篠原先生が教室に入っていく。篠原先生の大きな声が響く中 わたしはソロリと教室に入った。「今井そらさんよ。前までは楠一学園にいたらしいの。忙しい時期かもしれないけど仲良くしてあげてね!」「さっ、自己紹介して。」篠原先生が私の耳にコソッと囁いた。うっ。この視線怖い。「えと…今井そらです。転校したのは初めてで友達が出来るか心配だけど仲良くしてください。お願いします。」はぁ、言い切った…か?「はい、じゃあ中西しほさんの横の席ね。」「はい…」私は安心したのか席に座るとグテッとなってしまった。そうすると横にいた中西さんが「よろしくね!」と言ってくれた。正直恥ずかしかったけど嬉しかった。私も笑顔で「よろしく!」と言った。授業が始まるも落ち着かない。この席のいすはギシギシ言うし、机の高さもガタガタ。なんか不思議だな…こんなに綺麗な学校なのになんで?よく見ると教室もすすだらけ…の中私は消しゴムを落としてしまった。あっ!お気に入りの消しゴムが…!そこを中西さんが親切に拾ってくれた。「はい。」綺麗な瞳に透き通るようなスラリ足で。手は小さいけど可愛いしサラサラロングの髪の毛。私にもキュンと来てしまう程だ…そこに笑顔をプラスすると、男子にもメロメロ。「あ…ありがとう。」自分とは正反対(?)のその子を見ると…嫉妬。おもわずうつむいてしまった。はぁ、かんなとこ自己嫌悪だ。すごく悪い人間…「どうしたの?」中西さんが私の顔を心配そうに覗き込む。「ううん。なんでもないんだ、心配してくれてありがとう…」苦笑いしながらそういうとそっぽを向いてしまった。そのまま何も喋らず休み時間になった。ぼっーとしてると中西さんが「ちょっと、話そうよ。学校の案内もしてあげる。だから、屋上に行かない?」と私に言うとクラスのみんなが私たち二人のほうをじろりと見る。えっっ!?なんか…すごく視線を浴びてる気がする…なんで?「とりあえず行こッ!」グイッと腕を引っ張られた。
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