どーるぷりんせす



そんな気持ちを込めて舞に抱きつく。


「ありがとう〜っ!」

そんなあたしを「よしよし」と撫でて舞は笑った。


「じゃあがんばって続きやろ?」

「そうだね!」


急いでやらなきゃ朝になっちゃう。


それからあたし達は何も話さないでただ無言でラッピングをした。


そのおかげで30分もしないうちにラッピングが終わった。


「やっと終わったー!」


背伸びをして舞がため息をついた。


「遅いから駿くんに迎えに来て貰えば?」

「そうだね、そうしよう!」

舞はすぐに携帯を取り出して駿くんに電話をかけた。


舞と駿くんって、やっぱりお似合いだよな〜‥。


お互いがお互いを必要としているっていうのかな。


2人の間には独特の空気が流れている。


「駿今から来てくれるって。」

「じゃあ急いで帰る準備しなくちゃね!」


紙袋に舞の分のチョコレートを詰める。


いっぱいあるな。

持って帰るの大変そう。


「うわ、めっちゃあるし!‥駿に持ってもーらおっ」


可愛い笑顔で言う舞はまさに"小悪魔"という言葉がピッタリだ。


< 111 / 221 >

この作品をシェア

pagetop