どーるぷりんせす
そんな気持ちを込めて舞に抱きつく。
「ありがとう〜っ!」
そんなあたしを「よしよし」と撫でて舞は笑った。
「じゃあがんばって続きやろ?」
「そうだね!」
急いでやらなきゃ朝になっちゃう。
それからあたし達は何も話さないでただ無言でラッピングをした。
そのおかげで30分もしないうちにラッピングが終わった。
「やっと終わったー!」
背伸びをして舞がため息をついた。
「遅いから駿くんに迎えに来て貰えば?」
「そうだね、そうしよう!」
舞はすぐに携帯を取り出して駿くんに電話をかけた。
舞と駿くんって、やっぱりお似合いだよな〜‥。
お互いがお互いを必要としているっていうのかな。
2人の間には独特の空気が流れている。
「駿今から来てくれるって。」
「じゃあ急いで帰る準備しなくちゃね!」
紙袋に舞の分のチョコレートを詰める。
いっぱいあるな。
持って帰るの大変そう。
「うわ、めっちゃあるし!‥駿に持ってもーらおっ」
可愛い笑顔で言う舞はまさに"小悪魔"という言葉がピッタリだ。