どーるぷりんせす



「結衣?」


保健室のドアを開けると、泣きべそかいた結衣とそれを心配そうに見つめる舞。

あと結衣の足を消毒している


──────‥男。


「ん、出来た」

「ありがとう、吉田くん!」

吉田と呼ばれたその男は爽やかに笑って結衣の頭を撫でた。


‥なんだあいつ!
何結衣に触ってんの?


明らかに不機嫌になる俺を見て駿が焦りだす。


駿は俺がキレることを一番恐れている。

前に喧嘩したときに駿にお見舞いしたパンチがよほど痛かったのだろう。

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