どーるぷりんせす



家から学校までは走れば5分の距離。


近いでしょ?


近いし芸能科があるってことからこの学校に入った。


「あ、舞ーっ!」


走っていると同じく走っている舞を見つけた。

「あ、結衣も遅刻だぁ!」

「笑ってる場合じゃないでしょ!急ごっ。」



あたし達の学校は、8時30分になると校門を閉められてしまう。


マスコミとか部外者の人が入ってこれないように。


それまでに入れなかったら欠席と同じ扱いになってしまうのだ。



「あ、先生待って、閉めないでーっ!」



舞が大声で叫んだ。


あたし達は校門にむかってラストスパート。


「「セーフ!」」



あたし達が入ったちょうど後に校門が閉まった。


間に合ってよかったーっ!

休み明け早々遅刻したくないもん。


「あれ?あの人なにやってるんだろう。」


舞が中庭を見ながら言った。

「え?」


あたしも中庭を見てみる。


すると、2人の男の子がダンスを踊っていた。

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