どーるぷりんせす
「ぷっ、そんなに慌てなくても」
「だ、だって‥」
鈍いなんて言われたの初めてなんだもん!
なんて返したらいいのかわかんないよっ。
「とりあえずノート放課後までに返すね」
「いつでもいいよっ」
しばらく学校に来れないだろうし。
仕事忙しくなるって鈴木さんが言ってたもんなー‥。
「だめ!無くしたら困るだろ?」
真剣な表情でいう吉田くん。
真面目だな、吉田くんって。
「じゃあ放課後までに返すから!」
「また後で」と言って、吉田くんは教室を出ていった。
それと同時に舞がすごい勢いであたしに近づいてきた。
「いい感じじゃん。」
にやっと笑う舞。
「そう?」
吉田くんはただの友達。
恋愛対象として見てないのに‥。
祐くんってばヤキモチ妬くんだもん。