どーるぷりんせす

結衣side





それは、突然だった。


「え、あたしが主演??!!」


季節はもうすぐ春に変わろうとしている。

最近はずっと暖かい日が続いていた。

そんな季節にこの話は来た。


「あぁ。春から始まるドラマで結衣に主演の依頼が来たんだよ。」


鈴木さんは涼しげな表情で言った。


「嘘‥」


あたしが主演‥?

まさかこれって今流行りのドッキリとかいうやつ?!

どこかに隠しカメラあったりして。


キョロキョロとするあたしに鈴木さんは言った。


「受ける?受けない?」


そんなの聞かなくても分かるでしょ。


「やります!!!」



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