どーるぷりんせす
3
結衣side
それは、突然だった。
「え、あたしが主演??!!」
季節はもうすぐ春に変わろうとしている。
最近はずっと暖かい日が続いていた。
そんな季節にこの話は来た。
「あぁ。春から始まるドラマで結衣に主演の依頼が来たんだよ。」
鈴木さんは涼しげな表情で言った。
「嘘‥」
あたしが主演‥?
まさかこれって今流行りのドッキリとかいうやつ?!
どこかに隠しカメラあったりして。
キョロキョロとするあたしに鈴木さんは言った。
「受ける?受けない?」
そんなの聞かなくても分かるでしょ。
「やります!!!」