どーるぷりんせす




「‥結衣」


振り向くと少し髪が伸びた結衣が立っていた。


黙って腕を広げると、俺の胸に飛び込んできた結衣。


「祐くんっ、会いたかった」

「俺も」


勘違いか?
なんだか少し細くなった気がする。

まぁ、休みもしないで働いていたら痩せるか。


「髪、伸びたな」


さらさらの結衣の髪に触れる。

ブラウンのその髪は結衣の匂いがした。


「すっげー淋しかったんだけど。」

「‥あたしだって淋しかった。」

「‥キスしてい?」


そう聞くと真っ赤になって俯く結衣。


そうそう、この反応が見たかった。

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