どーるぷりんせす



───────────‥



「‥ん」


目覚めると、自分の部屋だった。

‥あれから後の記憶が全くない。

どうやって部屋まで戻って来たんだろう。


起き上がると、机の上にコンビニの袋が置いてあった。


少し破れてるから昨日祐くんが持っていたものだろう。

近づいて袋を開ける。


「‥っふ‥祐く‥んっ」



あたし、本当に最低なことした。

一番大切な人を裏切った。

「祐くんっ‥ごめんなさい‥っ」

袋の中にはあたしの好きなチョコレートと、

"ごめん"と書かれた紙切れ一枚が入っていた。

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