どーるぷりんせす



「‥‥あ」


床には結衣とお揃いのキーホルダーが転がっていた。

昨日むしゃくしゃして外したんだった。

「‥‥‥‥」


着けようか、着けないか。

自分の中で葛藤する。


本当はつけたい。
だけど変なプライドが邪魔をする。


‥とりあえずポッケの中に入れておこう。

結衣がつけてたらつければいいじゃん。


俺だけがつけてたらカッコ悪すぎでしょ。

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