どーるぷりんせす
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「祐くん、今頃出発かな‥」
控え室で1人、時計を見つめる。
見送りに行きたいのはやまやまなんだけど、仕事は休めない。
だからおとなしく空を見上げてるだけ。
「またね、祐くん‥」
飛行機が通る度にそう呟く。
「‥‥ふっ」
やばい、涙が止まらない。
「祐‥くんっ」
会いたい会いたい会いたい会いたい
祐くんに会いたい。
やっぱり最後は会いたい。
会ってお別れしたい。
「鈴木さん、ごめんなさいっ!」
あたしは楽屋を出ると走り出した。
祐くん、待っててね
すぐに行くから!