どーるぷりんせす



「あ、結衣ちんのお弁当かわいいじゃん!」


駿くんがあたしのお弁当を覗きこんで言った。


「お、ほんとだ。美味そう。」


それに続いて祐くんが覗いてくる。


なんだか恥ずかしくなってうつむいた。


すると祐くんがあたしの頭を軽く叩いた。


「なーに照れてんだよ」


「だ、だってっ」


祐くんがあたしの頭叩くからでしょ!

なんて言えず、あたしは更に顔を赤くして俯いた。


「ぷっ、お前かわいー奴だな!」

「かっ‥?!」



あれ?おかしいな。

可愛いなんて言葉言われ慣れてるはずなのに‥。


祐くんに言われると、胸が苦しくなってキュンとなるのはなぜだろう。

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