どーるぷりんせす
なんて幸せに浸っていたら教室のドアがすごい勢いで開いた。
ビックリしてみんなドアの方を見る。
するとそこには顔を真っ赤にしていかにも"怒ってます"風の通称「無駄に化粧がケバい女」の麗華が立っていた。
「祐っ!どういうこと?!」
狂ったように高い声を出しながら俺の前に立った。
もともと少しつり目な目を更につり上げて立つ麗華は、まさに化け物。
俺たちを含め、クラスにいた奴ら全員何が起きたのか分からないという顔で麗華を見つめる。
「花岡結衣と付き合ってるってほんとなの?」
もう噂がまわってるのか。
まぁあんなとこでキスなんてしちゃったらそりゃ噂にならないわけないか。
なんて冷静に考えていると、何も言わない俺に余計に腹をたてた麗華が俺の胸ぐらを掴んだ。
「本当なのかって聞いてるの!」