どーるぷりんせす



「祐くんっ、お願いだからやめてっ!あたしは大丈夫だからっ!」


「大丈夫?どこが大丈夫なんだよこんな傷だらけの顔で!お前それで雑誌出れんのかよ!」


「祐くんっ、ほんとに大丈夫だから!こんなのすぐ治るからっ!だから‥だからやめてっ!」


俺に抱き着きながら訴える結衣。


そんな結衣を見て少し落ち着いた。


「結衣‥ごめんな、守ってやれなくて。」


彼女も守れないなんて俺なにしてんだろ。


自分で自分に腹が立つ。


「とりあえず事情を聞く。麗華は今すぐ生徒指導室に来い。田中は職員室にこい。‥で悪いが杉森は花岡を保健室に連れていってもらってもいいか?」


「あ、はいっ!」


舞が結衣を連れて教室を出る。


俺は先生に連れられて職員室へとむかった。


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