どーるぷりんせす

結衣side


「痛っ!」

「ちょっと我慢してね」


保健室で舞が傷の手当てをしてくれている。



教室で舞と話をしているときに、急に女の子が入ってきて、なにも分からないうちに殴られた。


きっと祐のことを好きな女の子だと思う。


「‥はいっ出来たよ。」

舞が立ち上がって言った。


「ありがと」


泣いて鼻声になった声で言うと舞は笑った。


「親友なんだから気にするなって!」


こういうときに舞と居ると安心する。

舞と一緒に居なかったら今ごろ恐怖でおかしくなってたかもしれない。


「あんな祐くん初めて見た‥。」


あんなに切れるなんて‥。


「結衣の事になると抑えきれないんじゃない?結衣を大事に思ってるからこそ、抑えきれないんだよ。」


「そうなの?」


あたしのために祐くんは‥。


そう思うとこんな時なのに嬉しくなった。


「愛されてるね。」

「うんっ」


後で祐くんにお礼言いに行こう。

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