どーるぷりんせす
ガッハッハと笑いながら祐くんの肩に手を回す先生。
少し鬱陶しそうに祐くんがそれをはらう。
「じゃあ解散だ!」
その言葉を聞いて、麗華ちゃんは逃げるように部屋を出ていった。
教室には祐くんとあたしの2人っきりになった。
「ごめんね、祐くん。あたしのせいで‥」
祐くんに近づいて言う。
すると祐くんはあたしのおでこにデコピンした。
「ばか。結衣のせいじゃねーだろ。それに‥」
そこまで言って黙ってしまった祐くん。
「え、何?」
中途半端な所で止められたら気になるじゃんっ!
少しドキドキしながら見つめていると、少し恥ずかしそうに祐くんは言った。
「彼女のこと守るの当たり前だろ」
祐くん‥。
どうしよう、きっとあたし今すごくにやけてる。
「祐くん、好きっ」
座っている祐くんに抱き着く。
祐くんは優しくそんなあたしを抱きしめ返してくれた。