どーるぷりんせす
祐side
「すげー‥」
寒い冬の空の下。
いつもの昼休みだけど、今日の昼休みは一味違う。
「早起きして作ったの。」
「へへっ」と照れ臭そうに笑う結衣よりも可愛い奴なんて居るのだろうか。
「食べていい?」
「もちろん!」
おいしそうな卵焼きを一つ口にいれる。
それを不安そうな顔で見つめる結衣。
「美味い!」
俺が笑顔でそう言うと、結衣はほっとしたように胸に手をあてた。
「よかったぁ。頑張って作ったかいがあったよ!」
嬉しそうな結衣の頭を軽く撫でて、残りのお弁当も次々に口に入れる。