どーるぷりんせす



キスした瞬間になるシャッター音。


画面にはキスをするあたしと祐くんが写し出された。


「ちょっ、恥ずかしいじゃんかっ!」


「え、いいじゃんいいじゃん!ホラ、落書きやろうぜ」


さっさと落書きの所へいってしまった祐くんを慌てて追いかける。


「祐くんの変態っ」

「まぁまぁ」


口ではこんなこと言ってるけど、実は嬉しかったりする。


「落書きって何書けばいいの?」

「好きなこと書けばいいんだよ」

「‥‥わかった。」


そういってあたしに見えないように落書きをはじめた祐くん。


「何書いてるのー?」

「バカッ、見んじゃねーよ!」

「いいじゃん!どうせ後で見るんだから」

「今はダメだっつーの!」


いいもん、後で見るもーんだ。


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