どーるぷりんせす



あたし達は手を繋いで家へと向かった。


その途中で何人かの子に声をかけてもらったけど、その子たちみーんな祐くんとあたしを見て"お似合いです"って言ってくれた。


嬉しい!


「今日はありがとう。すっごく楽しかった!」


もうすぐ家に着いちゃう所で、祐くんにお礼をいった。


「俺も楽しかった。またどっか行こうな?」


「うんっ」


なんて話していたらあっという間に家に着いた。


「じゃあまた明日な。」

「‥うん」


明らかにテンションが下がったあたし。


だってまだ一緒に居たいんだもん。


そんなあたしの心を読み取ったのか、祐くんはあたしを抱き締めた。


「そんな顔されたら帰れないんですけど」


「‥帰んなきゃいいじゃん」

「そういうわけにはいかないだろ。‥ま、俺もまだ帰りたくねーけど。」

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