くもりのちはれ
この人が庄司晴登君??
大きな目。白い肌。高い鼻。
黒髪ですごく
整った顔を持つ彼はまさに美青年。
「っっ!!!」
彼と目が合ってドキッとしてしまう。
でも私には関係ない。
ただのクラスメイトというだけだし。
それにきっとこの人も、
その程度にしか私を考えてろう。
そう思って彼から目をそらす。
どんなに優しくされても、
人を簡単に信用したりなんかしないんだ。
私はそう誓ったんだ。
先に話しかけてきたのは彼のほうだった。
「早乙女詩織ちゃんだったっけ??」