くもりのちはれ
約束の空
君の優しさ
あれから一ヵ月。
クラスにもそれなりに慣れてきた。
いまだに庄司君とはあんまり話さないけど。
ある日私は初めて授業をサボった。
なんだか耳の調子が悪かったからだ。
もしかしたら何かの拍子に、
みんなにバレるかもしれないと思った。
なんだか耳鳴りがする。
何で普通の音は聞こえないのに、
耳鳴りなんて聞こえちゃうんだろう...
こんなことで
授業をさぼっている自分が情けない。
自分に嫌気がさしてしまう。
涙が頬を伝う感触がする。
「なんで私だけ。」
小さくつぶやいた。
悔しかった。
悲しかった。