くもりのちはれ
私は一人学校の屋上で泣いていた。
なんだか風が強くなってきた。
誰も私が屋上にいる
ことなんて知らないんだろうな。
空を見上げると、
今にも雨が降りそうな雲行きだった。
はぁ。
私が空を見上げるときはいつもそう...
空が曇っている。
どうしたら、
この空を晴らすことができるのか...
私にはわからなかった。
「グスン。
こんな耳がなっかったら、
みんなと同じになれたのになんで...」
そう小さくつぶやいた時だった。