くもりのちはれ
なんだか、晴登の顔つきが真剣だ。
そして晴登が息をのみこんだ。
晴登が、何かを言おうとしている。
私は静かに晴登の言葉を待った。
「詩音。俺、詩音が好きなんだ。」
っえ!?いきなりどうしたんだろう。
「どうしたのいきなり。」
「俺んちよってかない??」
「っえ...!!」
正直びっくりした。
晴登からそんな言葉が
出てくるなんて思ってもみなかった。
私だって高校生だし、
それがどういう意味かぐらいわかるつもり。
私はまだ全然、
心の準備ができていなかった。
でも....行きたい。
晴登には何もかも知ってほしいんだ。
それに晴登もそれを望んでいる。