くもりのちはれ
そこは立派なマンションだった。
家に入ると中はきれいに片付いていた。
そういえば晴登は、
1人暮らしをしてるんだっけ。
「てきとうに座って。」といわれて、
ソファーに座るけどなんだか落ち着かない。
重たい空気。
私も晴登もお互いに、
目を合わせられずに困っている。
ここまで全部晴登がリードしてくれたんだ!!!
私も頑張らないと。
そう思いわたしは、
「キスして。」
とねだった。
普段はあまり出さないような甘い声で。
晴登は驚いている。
そりゃそうだよね。
いきなり言われたんもん。
そりゃびっくりするよね。