くもりのちはれ
幸せのために
その日の放課後。
またカメの世話だ。
私はいつの間にかカメにいろいろ
と相談する癖がついてしまっていた。
「ねぇ、カメくん。聞いてよ。」
ん??この子カメ"くん"なんかな??
それとも、カメ"ちゃん"なのかな??
そう思い、
「君は男の子なの??それとも女の子??」
と聞くと、
聞き覚えのある声で返事が返ってきた。
「そいつはオス。
男の子でも女の子でもねぇよ。」
なんで...??
なんで彼の声がするの??
私は恐る恐る振り返る。
そして自分の目を疑った。