くもりのちはれ
タタタタタタ
ガシッッ
「いって!!」
早乙女君が声を上げる。
どうしたんだろう。
恐る恐る目を開けると.......
「は....ると??」
そこにいたのは、
まぎれもなく晴登だった。
「いってーな。なにすんだよ!!!」
「俺の女に手出したんじゃねぇよ!!!」
晴登が....
晴登が目の前にいる。
上手く状況が飲み込めない私。
晴登はそんなの
お構いなしに私の腕をつかみ走り出した。
タタタタタタタタタ
「はぁ....はぁ.....
待ってっっ!!!どこ行くの???」
私の問いかけに、
ちっとも反応してくれない晴登。
着いた先は、屋上だった。