あたしの前だけ俺様王子☆







「すっごい寒いだけだもん!」

「言うほど寒くねーだろ、変なやつ」


な…っ、寒くないなんて…

そりゃそうか、腕まくりなんてしちゃってるもんね。

ほんとあり得ないよ。
こんなに寒いのに腕まくりなんて…

あたしと正反対だ。




「ほんと変なやつだな、お前。
……あ!」

そういえば!って思い出したように呟いて、あたしへの言葉を続ける。



「お前、今週末の夜予定入れんなよ」

「…は?」


なんで?
一気に怪訝な表情になったのがわかった。








< 107 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop