あたしの前だけ俺様王子☆
なんだか、絵になるなぁ…
アイツは…認めたくないけど、やっぱりかっこいいし。
優美さんはほんとに美人で綺麗だし。
こういうの、美男美女って言うんだろうなぁ…
「…ぃか、あいか?」
「…え!?な、なに!?」
ボーッとしてたから、アイツからの呼びかけに遅れて反応してしまった。
いつの間にか優美さんは戻ったみたいで、今はアイツ一人だけ。
しかも、また名前…
「さっきからボーッとして、お前お腹でも空いてんのか?」
バカにしたように笑いながら、あたしを連れて食べ物があるテーブルへ向かう。
うん、別に空いてないけどね。
だけど料理を間近で見たら、特になかった食欲も湧いてくる。
「お、美味しそう…っ!」