あたしの前だけ俺様王子☆
優しくて、大人で、それでいてかっこよくて。
ずーっとあたしの理想だったなぁ。
なんてぼんやり考えながら、うれしそうなゆうにいちゃんをみて微笑む。
「でも、なんでゆうにいちゃんがここにいるの?」
そういえば、なんて思いながら聞く。
今日はアイツの誕生日パーティー。
ってことは、ゆうにいちゃんもアイツの知り合いだったりするのかな。
「あぁ、俺はね…」
ゆうにいちゃんが何か言おうとしたとき。
「おい、あいか!
お前どこでなにして…っ」
少しだけ焦ったようなアイツが
会場から勢いよく出てきたのです。