あたしの前だけ俺様王子☆









初めて来た屋上。
思ったよりも高くて、すごく眺めがいい。
今日は天気もいいため、お昼寝するには絶好調の場所だ。




「…いい場所見つけちゃった」

小さな声でボソッと呟いた。

あまり人が来ない廊下の奥にある屋上だもん。
屋上に行けることすら知ってる人は少ないんじゃないかなって思うし。





あたしはそのままひなたへ出て、太陽の光りをいっぱいに浴びながら寝転がった。

快晴の空にでている太陽はとてつもなく眩しい。
目をちゃんとあけられずに目の上に軽く手を置いて影を作って少しでも眩しさを軽減させようとしてみる。

だけど結局太陽の眩しさには勝てなくて。


あたしはあまりの眩しさにギュッと目を瞑り、さらに腕で覆って目を隠した。


暖かい太陽を浴び、涼しい風を受けながらあたしはうとうとし始めていた。









< 29 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop