あたしの前だけ俺様王子☆
一人ため息をつき、肩を落とす。
もう、誰でもいいから来てくれないかな・・・
かっこよくなくたっていいからさ・・・
答えの出ないことに自問自答をして余計に虚しくなってくる。
・・・そろそろ、動いたほうがいいかな・・・?
そう思ってた、そのとき。
「おい」
あたしの後ろから、急に聞こえてきた声。
その声にびっくりしたあたしの肩が、一瞬だけビクっと上下した。
う、うそ…
こんなことってあり!?
すごくナイスタイミング…
ってことは、もしかしたらイケメンかも…っ!
と、勝手に決めつけたあたし。
期待を込めて、バッと後ろを振り返る。