あたしの前だけ俺様王子☆
ピンク…ピンクって…
まさか…っ!
あたしはバッと、勢いよく顔をあげてアイツをみた。
その間も、何かの間違いだと自分に言い聞かせ続けるあたし。
きっとかなり焦った顔をしていたに違いない。
そんなあたしを楽しそうに見ながら、アイツはまた笑う。
「見かけによらず、ピンクとか好きなんだな」
「な…っ!?」
一気に顔が赤くなっていく。
やっぱり、アイツ…っ!
「へ、変態!見ないでよ!」
あたしはアイツを思いっきり睨みつけながら言った。
恥ずかしさと怒りと、両方の意味で身体中がかなり熱くなってくる。
最悪、最悪…
よりによって、今日の見られるなんて…っ!