あたしの前だけ俺様王子☆
宣戦布告
少し暖かくなってきたある日。
登校したあたしは下駄箱を開けて自分の上履きを取り出す。
あれ?
なんかあるけど…
あたしは首を傾げて、上履きの中に入っている紙を開いた。
その瞬間、あたしは大きなため息をついた。
いつかはこうなるんじゃないかって思っていたけど、
いざなってみるとやっぱりいい気分ではない。
“蓮くんに近づくな!”
そう書かれた紙を見つめて
あたしはもう一つ、大きなため息をついた。