あたしの前だけ俺様王子☆
「だからさ、お前ジャマだって。
はやくどいてくんない?」
完全上から目線の口調。
その態度に、あたしのなかで何かが切れた。
「は!?意味わかんないし・・・っ!
そんなのアンタがあたしを避けていけばいい話じゃない!
そんな偉そうな態度で言われるの、絶対おかしいっ」
・・・一気に言ってしまった。
息継ぎもせずに叫んだ言葉。
そのためか、あたしの息は荒れて、途切れている。
だけど、そんなあたしを見ても
彼は表情ひとつ変えずにあたしを見たまま。
そんな彼を見ていて、冷静さを取り戻したあたしには
一気に恥ずかしさがこみ上げてくる。