あたしの前だけ俺様王子☆
顔が赤くなり、熱くなってきた。
それと同時にからだ全体も熱くなってくる。
あたしは両手を頬に当てて
赤くなった顔を必死に隠そうとした。
・・・やばい、恥ずかしい・・・
そう思ったとき、
あたしは無意識のうちに走り出していた。
・・・恥ずかしい、恥ずかしい・・・
どうしよ、知らない人にキレちゃったよ・・・っ!!
まだ治まらない心臓の音に、
赤くなったままの顔を抑えたまま
あたしは何のあてもなく走り続けたのだった。