あたしの前だけ俺様王子☆
変なやつ【蓮Side】
「・・・ねみぃ・・・」
大きなあくびをしながら、そう声を漏らした。
・・・ったく、なんで俺が朝から仕事しねーといけねぇんだよ。
いつも俺ばっかに頼みやがって。
ちょっと優等生みてーに振る舞うと、ずっとこれだ。
俺はチッと舌打ちをして誰も通らない廊下を歩く。
今歩いてるところは校舎の物置場所みたいな所。
先生や生徒たちは特に用がないから、いつも静かで誰もいない。
ある意味、俺の隠れ家みたいなもんだ。
大抵、ここで寝て時間をつぶすのが俺の日課。
わざわざ授業にでなくてもわかるし、
それなりに学校の役には立ってるから誰も文句は言わない。
ってか、言わせねぇし。