クール彼女





「うん……岡田が離れる夢、追いかければ追いかけるほど岡田が離れていくの。」


眉を下げ笑う。


「………でね、宮永百合と…どっか行っちゃった…ははっ…!」



そんな顔させたくなかった
んだよ…これっ、望んでいたことなのかよ…?


「ねぇ…岡田、」


「ん…?」


「岡田も夢と同じように…私から離れていくの?」


ぽたっ…と涙が頬を伝う
まるで映画のワンシーンのような。




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