キミといたくて ~AYA~
ステッカーをきっかけに、Monsterの話をよくするようになり、気がつけば、Monster以外の話でも盛り上がっていた。
家が少し遠いから朝はバラバラに登校するけれど、帰りは一緒。
学校では、トイレへ行くのも、ご飯を食べるのも、常に一緒だった。
“ねぇ、見て見て! このペンケース、超可愛い!!”
“ほんとだー!”
学校の休憩時間だけじゃ物足りなくなって、休みの日も会うようになったあたしたち。
“……買っちゃう?”
“おそろ行っちゃう?”
同じものを色違いで、たくさん集めてきた。
“じゃあ、あたし黄色! 亜矢はピンクでしょ?”
“うん! でも、ピンクってあるのかなぁ”
“ん~……あ! あったあった! ピンクあったよ!”
ぜんぶ、宝物。