キミといたくて ~AYA~

あたしたちを幼なじみだと思うクラスメイトもいて。

“ふたりって昔からの友達?”

“ううん。小学校も別々だし、3年になるまで話したこともなかったよぉ”

“えっ、マジで?”

たった数か月でここまで仲良くなった自分たち、が嬉しくてたまらなかった。

自慢なの、ふたりでいることが。

隣はいつも真由美。自分たちだけじゃなく、周りもそういう目で見てくれている。

そう、あたしたちはずっとふたりでいた。ふたりだったの。


「真由美ちゃんと亜矢ちゃんって、同じものいっぱい持ってるんだね~」

結衣ちゃんが混ざるようになって、3日が経った。

「下敷きにペンケース、かばんにつけてるキーホルダーも。え、それも一緒?」

「うん、携帯のストラップも。一緒に買ったわけじゃないけど、色違い」

放課後はこれまで通り、真由美とふたりで帰ってるけど、休憩時間はずっと3人。最近は、それがちょっと苦痛なんだ。
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