キミといたくて ~AYA~
やっぱり違うんだ。
「……そうだね」
真由美は結衣ちゃんが混ざっても、楽しいんだね。
「まぁ、でも最近の結衣ちゃん、明るくなってきてるし」
「……うん」
真由美、あたしは楽しくないよ。
その翌日。今日も彼女はあたしたちにベッタリだ。
「真由美ちゃん、これ食べて。お母さんに頼んで、入れてもらったの。フルーツが好きって言ってたよね?」
多分、この子は真由美に気に入られようとしてる。
「え、いいの?」
「うん! いつも魚とかもらってるし」
「え~、苦手なものをあげてるだけなのに」
「いいのいいの。遠慮せずに食べて!」
真由美は誰にでも優しいから、この子と仲良くしてればひとりにはならずに済む、とでも考えてるんだろう。