キミといたくて ~AYA~
第4話
文句を言った日の夜、夢を見た。出てきたのは、一緒に行動し始めた頃のあたしたち。
“おはよう、亜矢ちゃん”
“あ、おはよう!”
いつかの朝を再現したものだった。
まだ早いかなぁ?
“ねぇ亜矢ちゃん、明後日の日曜日って何してる? 暇だったら遊ばない?”
“うん、遊ぼう! 日曜は何もないと思うし”
嫌そうな表情をされるかもしれないけど。
“じゃあさ……真由美、あたしの家へ遊びにおいでよ”
ふたりでいることは当たり前になった。でも、まだ出会って間もないから、どのタイミングで呼び捨てにすればいいのか。
“……うん”
初めて「ちゃん無し」で呼ばれた真由美は、数回まばたきをして、たどたどしく頷いた。