キミといたくて ~AYA~

手塚さんと会話をしていても、自然と目は真由美へと向いてしまう。

「……」

やっぱりあの子と組んでる。

ボールをパスするふたり。ここからじゃ話の内容までは聞こえないけれど、笑い声は耳に入ってきて。

「手塚さん」

気に入らない。

「今日のお昼……手塚さんのグループに入れてくれないかな?」

結衣ちゃんと組んでも楽しそうにしてるのが、ムカつく。

「え……」

「和田さんたちにもちゃんと聞くから……お願い」

「うん。……あたしはいいけど」

真由美なんて、もう知らない。
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