キミといたくて ～AYA～

体育の授業が終わって、グラウンドから教室へと戻るとき、手塚さんと同じグループの女の子にお昼のことを頼んだ。

“なんで勝手に貸すわけ？　……アレはあたしのものでしょ”

あの日から、真由美とは別行動をとっている。

休憩時間やお昼休みは、2年のときに仲がよかった友達のクラスまで行ってるんだけど、友達には今のグループがあるし、立て続けには通いづらい。

だからと言って、またあのふたりと過ごすのはイヤ。イライラするだけだし。

クラス全体を見渡して、入れるかなって思ったのは手塚さんのグループ。気が強そうな和田さんと仲良くなれたら、入れてくれる気がするんだ。

ここは5人だし、手塚さんがひとりでいるところを見たことがあるから、あたしの入る余地もあると思う。