Platonic love


龍とのメールを終え

2人の中に私と晴香が再び加わり

楽しい時間はあっという間に過ぎ

その日は終わった。



家へ帰りお風呂から出た後

龍にメールしてみた。



『今日のお昼のメール、なんか変でごめんねm(__)m実は鈴ちゃん里奈晴香と遊んでたんだ〜』



〜♪


『あ〜全然良いよ♪昼、岡田ともメールしとったわ(笑)』


岡田は君の事が好きなんだよ!

と思いつつ

すぐにメール終わらせるのもなんだし、

私はずっと聞きたかった事を聞いてみた


『龍って西山小だったんだよね?
佐藤裕真って知ってる?』


佐藤裕真


私が中学お受験時代に同じ塾だった人だ。

私の通っていた塾はどこで歯車が狂ったのか

男子と女子の仲が良くなく、

喋る事はあまりなかった。

しかし私は受験勉強に励んだ3年間、

ずっと佐藤が好きだった。

本当に本当に大好きだった。

受験が終わり塾で会う事もなくなってから

まだ5ヶ月程しか経っていなかったが

3年越しの想いは割りとあっさりと

心の中から姿を消していった。



龍の話によると

野球仲間で仲が良かったが

今はあまり会わないらしい。



好きではないが気になって聞いてみたものの

特にそれ以上佐藤について聞くこともなく

佐藤の話題は終わった。


この日、龍とは今までで一番多く
メールをした。


龍からのメールは何か引き付けられる様な

空気が漂っていた。



鈴ちゃんから話を聞いただけだが

不思議君。

私の好きなタイプなのかもしれない。


そう思い始めていた。
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